Phangan Traveker パンガントラベラー

2007年04月27日

『$100で泊まれる夢のアジアンリゾート』にサンティヤが掲載されました

100$asisanbook.jpg


アジアンリゾートを撮り続けて30年の写真家・増島実さんの本「$100で泊まれる夢のアジアンリゾート」(文藝春秋)にパンガン島のサンティヤ・リゾート&スパが掲載されています。アマンやフォーシーズンズに匹敵する満足度のあるアジアのリーズナブルでスタイリッシュな個性派リゾートを美しい写真とともにつづった一冊です。

有名なラグジュアリーリゾート、アマンリゾーツやフォーシーズンズでは、宿泊料金は最低でも1泊500ドルと高額。もっと手軽に、思い立ったときに行けるようなアジアのリゾートがこの本にはいっぱい。旅慣れた写真家が選んだだけあり、安いだけではなくリゾートのデザインも個性的で魅力あふれるものだけが厳選されて掲載されています。いままでのガイドブックで多きく掲載されているようなメジャーなリゾートよりも絶対お値打ちで、満足度も高いこと間違いなし!


パンガンのほか、タイではサムイやプーケット、カオラック、チェンマイ、チャンライ、メーサーイ、ホアヒン、インドネシアではバリ(ウブド、チャングー、クタ ほか)ロンボク(ギリ・トラワガン、ギリ・アイル、スンギギほか)のリゾートも。


写真:増島実
取材:桑野貴子/鈴木さちこ
発行:文藝春秋
定価:1800円+税
ページ数/版型:127P 24cm


ブログ村人気ランキングに参加しています
にほんブログ村 旅行ブログへ

投稿者 aya : 12:23 | コメント (0)

2006年02月09日

詩人金子光晴の元祖海外旅行記

『マレー蘭印紀行』を書いた金子光晴は、早稲田大学、東京美術学校、慶応大学をいずれも中退し、放浪の旅を繰り返した作家。明治28年に生まれ、中国、ヨーロッパ、東南アジアなどを旅したのは昭和の始め頃でした。いまでこそ海外旅行は一般的になりましたが、当時は大変なことだったはずです。元祖日本人による海外旅行記ともいうべき氏の文章には驚かされることがたくさんあります。

現代の感覚にも通じる、旅のお供にぴったりな本です。

大学を中退し、大正8年に『赤土の家』を出版後にヨーロッパへ渡り、ボードレールやヴェルハーンとも親交があったそうです。その後日本で発表した『こがね蟲』などの作品が詩壇にも認められていきますが、昭和3年に夫人で作家の森三千代と日本を飛び出し自由気ままな旅に出たようです。

「爪哇(ジャワ)」の章で氏は船から見た「珊瑚島」をこう描写します。

美しいなどという言葉では云足りない。悲しいといえばよいのだろうか。
あんまりきよらかすぎるので、非人情の世界にみえる。
赤道から南へ15度、東経105度ぐらいのかいようのたゞなかに、その周囲1マイルにたりるのか、足りないかの、地図にも載っていない無人島が限りなく散らかっている。


南緯15度、東経105度というとインドネシアのジャカルタの南方にあたりますが、確かに世界地図を見てもそこは海。小さな点さえもありません。さらに島の夜はこのように描写されています。


 小島のしげみの奥から、影の一滴が無限の闇をひろげて、夜がはじまる。
大小の珊瑚屑は、波といっしょにくずれる。しゃらしゃらと、たよりない音をたてゝ鳴る南方十字星〈サウザン・クロス〉が、こわれおちそうになって、燦めいている。海と、陸とで、生命がうちあったり、こわれたり、心を痛めたり、愛撫したり、合図をしたり、減ったり、ふえたり、又、始まったり、終ったりしている。


旅でしか味わえない感動がひしひしと伝わってくる文章です。パンガン島であっと驚くほどの美しいサンセットや海中の風景にであったとき、こんな風に表現ができたらどんなにいいだろうと思います。「わぁきれい」とか「すごーい」など、普段使っているボキャブラリーでは表せないほどの感動が島にはあふれているからです。

足掛け5年にわたる壮大な放浪の旅には、三千代婦人が同行していましたが、実は夫人には別の恋人がいたそうです。金子はそれを知った上で、愛する妻をもう一度自分のほうに振り向かせるために旅に出たという意味合いもあるようです。傷ついた心に珊瑚島の美しさがどう染みていったのかと想像します。さらに氏は以下のように章を締めくくっています。もしこの本にご興味をもたれたかたは、この先を読まず、旅のお供に本を手にとってみてください。


 人生世界の現実から、はるかかなたにある島々を、人人は、意相〈イデア〉とよび、無何有郷〈ユートピア〉となづけているのではあるまいか。


出典 マレー蘭印紀行 金子光晴 中公文庫

投稿者 aya : 11:04 | コメント (0)